「いい姿勢」…よく耳にしますね。
そのいい姿勢を「作り出す」ために…
背筋伸ばして、お腹に力入れて、骨盤の角度に気を付けて、頭から踵まで一直線に揃えて…などなど。
今や数多の姿勢情報が蔓延中でございます。
するとどうなるのか…
食物アレルギーと同じような仕組みで、情報過多から「姿勢アレルギー」になることも!?
「いい姿勢をしなきゃいけないのは分かっているけれど、キツイのよねぇ~」
「いい姿勢って意識がもはや難しそうで、結局あまり気にしてないの」
画面の向こうから聞こえてきそうな声…笑
でもね…
その「いい姿勢」に一言足したら、もっと気軽になりますよ。
いい姿勢とは、すなわち「都合のいい姿勢」
例えば…
デスクワークに「都合がいい姿勢」
歩くのに「都合がいい姿勢」
スマホ操作に「都合がいい姿勢」
映画を見るのに「都合がいい姿勢」
接客のために「都合がいい姿勢」
電車や信号待ちに「都合がいい姿勢」…などなど。
どうですか?
これらのほとんどが、「背筋ピン!」だけでは「都合がわるく」ないですか?
大切なことは、その時の環境的な都合に合った姿勢を、自然に察知して調節できる感覚。
ということは…
いい姿勢というものは、その場の形だけ…すなわち「点」として考えるのではなくて、生活を営む環境…すなわち環境という時間軸からの「線」で見つめた方が、やはり都合がいいようで…
「都合がいい姿勢環境」
私は、これが最もふさわしい表現ではないかと考えるのです。
この感覚こそが…
「身体的にも、精神的にも、社会的にも、都合のいい姿勢」
いわゆる、
「世界基準の健康定義に則った姿勢」
すなわち、
「健康姿勢」
なのかな…と。
でも、この健康姿勢、日常で使いこなせているかというと、意外と難しいようで…
例えば、見方を変えて電車内などでは…
混んでる電車内で無遠慮に脚を組んでる人。
隣の女性やお年寄りが迷惑そうにしているのに、偉そうに大股開いている人。
ハンディキャップの方を平気で待たせて、ホームのエレベーターに乗り込む元気そうな人。
言語機能を使わずに、無言で人を押しのけていく人。
「いつの間にか聴覚障害」になっていることにも気付かず、イヤホン大音量の人。
電車内あるあるだけでも、「不健康姿勢」の方が蔓延中な世の中でございます。
ちなみに、巷でよく「いい姿勢」のお手本とされている、垂直壁面に後頭部からカカトまでピッタリ付けてるこの姿勢…
私は「いい姿勢」のお手本とは、致しません!
理由は明快。
「だって、人間らしくないから」
こんな姿勢の考え方に興味がありましたら、ぜひ「より心地のいい姿勢」を探しにきてくださいませ!