美姿勢、美歩行、美尻、美脚、美腸、などなど…
身体の「美」に纏わる言葉は、今や巷に溢れています。
でも、時々、ふと考えるんです。
本当の「美」ってなんだろう…。
私の理想としては…
「内在美」「表現美」「外見美」のバランス
と考えています。
たとえば…
ミス・ワールド(イギリス*)
ミス・ユニバース(アメリカ*)
ミス・インターナショナル(日本*)
いわゆる「世界3大ミスコン」と言われる世界規模のミスコンの審査基準も、この3つのバランス定義で成り立っているものと思います。(*カッコ内は、開催権を持つ主催国)
「内在美」とは、内面的に備わっている精神的美意識のこと。
[類義]
美徳: 美しい徳。道に適った行い。
聖書に登場する「7つの美徳」
①博愛 (慈善、慈愛)
②希望
③信仰
④知恵 (思慮分別、知識)
⑤正義 (公正)
⑥堅固 (勇気、不屈、忍耐、自制)
⑦節制
「表現美」とは、相手や環境への思いが、身のこなしに表れてくる行動的美意識のこと。
[類義]
礼儀作法
「礼儀」とは、対人関係での気配りや敬意、慎みの気持ちに基づく行動の規範。(行動や判断の基準となる模範)
「作法」とは、対人関係に限らず、礼儀にかなった一定の行動の仕方。
『外見美』とは、言わずもがな、磨き上げたbodyによる形状の美のこと。
ヘア・肌・化粧・スタイル・ファッションなどを磨いて、見た目を美しく整えます。
とにもかくにも、「美」への第一歩を、まずはここから始める方が圧倒的に多いでしょう。
この3つの美要素のバランスがいいことが、私の考える『理想の美』に近いと思っています。
故に…
プロポーションとしての外見美や、身に纏っている高級ブランドの数々による外見美を誇っていても、内在美と表現美のレベルが低ければ…
プロポーションの強みもファッションセンスの強みも、スポイルされてしまうばかりか、もはやミスマッチ。
私は日頃、社交ダンススタジオも拠点にさせていただいていますので、必然的にダンサーの方々のケアをさせていただく機会も多いです。
そんな時よくお伝えしていることですが…
「ダンスって、自分の内面が全部暴露されちゃうんですよ。自己中な方は自己中な踊り、強引な方は強引な踊り、意固地な方は頑固な踊り、弱い方は弱い踊り…だからこそ、内面的なセンスも磨く必要があるんです」
この美の3要素のバランスは、経済的に裕福だからとか、社会的に高地位であるとかの、人間が後付けで作り出した「お金」や「仕事」などのシステムとは別問題。
というか、この3要素のバランスがいい人のところには、お金や仕事の人為的システムなんて、きっと後から付いてくるものなのでしょう。
ということで…
美を追求するには、ただ単なる方法論や行動結果だけでなく、行動論も精神論も包括した、「なんのために…」という哲学が不可欠であり、その「なんのために」が「自分だけのための美」では、ちょっと偏った哲学になってしまうと思うのですが、いかがでしょうか。
やはり…
『おかげさま』の心
これが美の追求にも欠かせない要素だと思います。
そして、表現美としての礼儀作法について…
ネット上のQ&Aの記事にて、ある方が「お坊さんって礼儀作法に長けていると思いますが…」という質問を投げかけたところ、お答えいただいているご住職の方の返答が秀逸でとても心に残りましたので、引用させていただきます。
目の前の一つ一つのコトを丁寧に…
別に誰かが見ているということだからではなく、ただただ丁寧に…
素晴らしいですよね。
ちなみに、『丁寧』の語源は、古代中国の軍隊で使われていた打楽器の名前だそうです。
とても高音で響くので、警鐘として使われていたそうで、注意深く警戒する様からの『丁寧』。
そこで…
注意深く所作を行うには、やはり注意の対象となる身体について、ある程度知っておいた方がいいと思いませんか?
そんな身体にまつわる物語、ぜひ「GAIT BASE」に聴きに来てくださいませ♪
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